分離マージンモードは、個々のポジションの証拠金を分離することにより、トレーダーがリスクをより正確に管理できるようにします。これにより、あるポジションに影響を与える不利な事象が他のポジションに影響しないようになります。しかし、この管理の向上は、1つのポジションに割り当てられた証拠金が他のポジションと共有できないため、資産活用の低下を伴います。
必要証拠金(IM)対維持証拠金(MM)
必要証拠金(IM)は、ポジションを建てるために必要な証拠金残高の額です。この証拠金は、潜在的な損失を吸収するためのバッファーとして機能し、トレーダーがポジションを維持するために十分な資本を持っていることを保証します。IMが不足していると、市場がトレーダーに不利に動いた場合にポジションが強制決済される可能性があるため、これは重要です。
維持証拠金(MM)は、ポジションを維持するために必要な証拠金の最低額です。市場がポジションに不利に動くにつれて、未実現損失はポジション証拠金を減少させます。残りのポジション証拠金が維持証拠金要件を下回った場合、ポジションは強制決済されます。
MMは、オープンポジションを維持するために必要な最低限の安全バッファーとして機能します。ポジション証拠金が維持証拠金要件に近づくほど、強制決済リスクは高まります。
簡単に言うと、必要証拠金はポジションを建てるために必要な金額であり、維持証拠金はそのポジションを維持するために必要な最低金額です。
必要証拠金および維持証拠金の計算
現物取引
現物取引は、実際の資産を売買する取引であり、借入は許可されていません。そのため、必要証拠金や維持証拠金は関連しません。分離マージンモードでは、現物証拠金取引はサポートされていません。
無期限・先物取引
分離マージンモードでは、各ポジションの証拠金が他から分離されているため、必要証拠金(IM)および維持証拠金(MM)の計算は、ワンウェイモードとヘッジモードの両方で同じです。
計算式
必要証拠金 = ポジション価値 ÷ レバレッジ
維持証拠金 = (ポジション価値 x MMR) - 維持証拠金控除
ここで、
USDTおよびUSDC契約のポジション価値 = ポジションサイズ x マーク価格
インバース契約のポジション価値 = ポジションサイズ ÷ マーク価格
ポジションタブに表示される必要証拠金および維持証拠金には、ポジション決済時に発生する可能性のあるテイカー手数料が含まれていることに注意してください。
ポジション決済時の推定手数料
ロング方向 = ポジション平均建値 x ポジションサイズ × (1 − 1 / レバレッジ) × テイカー手数料率
ショート方向 = ポジション平均建値 x ポジションサイズ × (1 + 1 / レバレッジ) × テイカー手数料率
重要事項:
必要証拠金はマーク価格を使用して計算されるため、マーク価格は市場状況に応じて継続的に変動し、ポジション価値および対応する必要証拠金要件もリアルタイムで変化します。
マーク価格が上昇すると、ポジション価値が増加し、それに伴い証拠金要件も増加します。ただし、ロングポジションの場合、未実現利益が必要証拠金の増加を相殺するため、全体的な口座リスクは増加しません。
詳細な計算例については、以下の記事を参照してください。
USDT無期限および期日契約
USDC無期限契約
インバース無期限および期日契約
